求人原稿で書くべきことを項目別に説明していきます。
手前みそですが、応募から採用につなげるだけでなく、定着や労務トラブル回避、コンプライアンスの観点で説明しています。
これができるのは採用支援に強い社労士事務所ヒトチカラならではでないかと思います。
1.職種名
よくありがちなのものの例としてが「一般事務」です。「一般」という言葉が曖昧すぎて、読み手である求職者の個人的な判断が入って来てしまいミスマッチにつながります。どんな仕事かが一発で分かるような職種名を書くのが正解です。求職者はまずここをみるので、ここはこだわりたいところです。IndeedとかGoogleしごと検索とかに連動させたりSEOまで考えるならば、キッチリ考えましょう。
なお、アルバイトパートではなく正社員の募集ならば、ジョブ型と思われないように雇用形態や仕事内容などで補足しておきましょう。当然、雇用契約書にはそこをキッチリと落とし込んでください。採用してから数年後の職種変更で労働者と揉める原因や労働裁判で負ける要素になることを排除しておきたいです。
2.雇用形態
正社員、アルバイト・パート、契約社員、派遣、請負などを記載します。
ここの認識がいい加減な場合、後々、揉めることになります。
3.募集背景
ここは記載していない企業さまの方が多いですが、正社員などの場合は記載したほうがミスマッチは少ないです。
なお、「人手不足」の為などの記載をすると、読み手にマイナスイメージを与えかねません。「売り上げ増に対応するため」
など事業の成長性などポジティブな表現に努めてください。
4.お仕事内容
「職務内容」とも言われるものです。応募が来ない、ミスマッチが多い、採用できないという場合、ここが「一般の事務のお仕事です」などの抽象的な内容になっていることが多いです。専門用語の多寡などに留意して細かく、分かりやすく書きましょう。
仕事の進め方や期待する役割、未経験者でも採用する場合はフォローの有無やその方法なども記載します。この辺りが実態と違っていれば、「こんなハズではなかった」となり、将来的な退職リスクにつながります。
5.職場の環境
何時の時代も離職理由のTOP3に来るのが、コレです。
特に、人間関係は大事です。定着を考えればここは具体的な人物を写真付きで紹介しておきましょう。
6.仕事に関する評価方法と基準とキャリアアップに関して
ここも離職理由のTOP3に来ます。社労士の観点から見ればとても大事な項目ですが、意外と記載していない企業さまは多いです。
初めての採用でこの辺りを明確化していないならば、採用を機に評価設計を整えておくことをお勧めします。
この辺りが明確化されてなく、ある日突然、社員やアルバイト・パートさんから面談を申し込まれて「どうして評価されないのですか」など労務トラブルにつながるのは避けたいですね。
7.給与
働いた貰える最低限の報酬額を書くのが原則です。たまに最高額だけを記載する求人広告がありますが、大体、揉めます。揉めることが多いところは役所も見ていますので、原則通りに書いてください。
採用を成功させるために基準額をUPさせるのも手ですが、その場合、既存の社員・スタッフとの整合性をとる必要もあります。これを怠ると、やっぱり揉めます。社労士観点でみるならば、基準額をUPさせる計画があれば助成金を使える場合もあるので、ここは重要です。
8.勤務地(アクセス情報)
今はGoogleMapなどでアクセス手段が調べやすくはなりましたが、ここはキッチリ書きましょう。
建物の外観や目印、駐車場や駐輪場があるならばその情報なども書きます。ここをシッカリ書いておくことが、面接日当日のドタキャン防止につながります。
9.応募条件(資格、スキルレベル、経験など含む)
厳しめの条件だと、応募は減りますがミスマッチが減ります。
優しめの条件だと、応募が増えミスマッチも増えます。
ミスマッチは採用につながりませんし、敢えて採用しても定着につながらず、長い目でみればコストと労力の浪費になります。
強い心をもって、具体的かつ厳密に記載したい項目です。
敢えて条件を落とすという方法もありますが、その場合は現場は育てられるか、現場の仕事を難易度に併せて切り分けられるかなど現場と協議して現場とコンセンサスをとる必要があります。
なお、資格を応募条件とする場合は面接などで求職者と確認してください。
万が一、虚偽があった場合は解雇制限を受けない解雇が可能となります。労基署に対して制限を受けないことのエビデンスになるよう書面やメールなどで記録を残しておくことも大事です。
13.勤務時間
残業の有無はキッチリと記載しましょう。具体的に数字に落とし込んで記載するのが良いです。「残業ほとんどなし」と記載していたが、実際には毎日1時間は残業があった場合などは揉めます。家庭や交通手段、生活上などの理由で残業が全くできない求職者の方もいますし、残業をして稼ぎたい求職者もいますので、ココは現実に即して記載してください。
稀に、労使協定が必要な変形労働制にだが、労使協定を締結していない企業さまがいらっしゃる場合があります。
そのような場合、後々の労使紛争の原因になりかねません。ご相談いただければ適切な届出のお手伝いもできます。
その他、残業時間を削減したい、フレックスを導入したいなどのご要望があれば、具体的な提案をすることも可能です。
14.休日休暇
現在の休日休暇通りに記載すれば大丈夫です。近く労働基準法の改正が行われる予定です。法改正によって変更が必要な場合はそのご提案も可能です。
15.待遇・福利厚生
社会保険や労働保険の有無、各種手当などを記載します。福利厚生によっては人気のものもありますので、現在、用意されているものはすべて記載してください。新に福利厚生を設けることも有効な手段ですが、福利厚生によっては賃金とみなされ社会保険料の増額につながるものもありますので、注意が必要です。
16.応募から面接、内定までの流れ
ここは実際に則して記載してください。
かなり細かく書きましたが、すべての項目をキッチリと記載される企業さまは実は少ないです。
労働諸法令や定着、将来の労務トラブルの回避まで念頭に入れて求人広告を作成される企業さまはこれまでの経験からみると
大体、1000社に1社いるかいないかです。
ハローワークの求人票やタウンワーク、バイトルなどの求人サイトの原稿は最低限の記載でも成立してしまいます。
求人サイトなら高額なプランで掲載すれば応募をある程度集めることも可能です。
費用を抑えて採用活動する場合や何としてでも採用したい場合は、すべての項目をキッチリと記載すべきかと思います。
社労士事務所ヒトチカラでは、本気で採用活動をするために、本気で求人原稿を作成したい方からのご相談にも対応しております。
是非、一度、ご相談ください。


